ダブルケアとは
子育てと親や親族の介護を同時に担う状態
今までは子育てが一段落したら介護が訪れるという状況が一般的でしたが、晩婚や晩産化によって育児期間が後ろ倒しされる分、介護のタイミングと重なる人が増加
2025年以降、すべての団塊世代が後期高齢者となり、その子世代である40~50代が親の介護に直面し、ダブルケアラーが増加すると推測される
子供のころから家族の看病や介護をしている場合はヤングケアラーと呼びます
ヤングケアラーに関してはこちら⇩⇩
私は中学生の頃から、身体の弱い母を看病して家族の家事をするのは当然だと育てられ生きてきました
そのため自分がヤングケアラー,ダブルケアラーであると、周りと違う生き方をしていると、恥ずかしながら30歳を超えるまで気付きませんでした
自分の家庭がおかしいのではないかと疑ったのは母が若年性認知症になってから
母は人の悪口が大好きで、思ったことが全て口から出る人だったのですが、今まで私の悪口だけは言いませんでした。むしろ教育ママの典型で子供自慢をしまくって親戚に無視されているくらいのレベル
ですが認知症の急激な進行で、
鍵をかけ忘れたまま外出
大量の高級総菜やお菓子を買い漁っては、食べきれずに半分以上捨て
トースターを丸焦げにし
降圧剤などの子供の誤飲NGの薬をしょっちゅう地面に落とすように
幼い子供を2人育てながらこれ以上介護をするのは危険だと判断して施設に入ってほしいと告げると
ここは私の家だ!お前らが出て行け!!!
結婚して最初くらい同居したくないと言ったら、同居しろと泣き叫ばれて仕方なく、一度も新婚生活を送れずに家事と看病介護してたんですけどね…
他にも
ふざけるな!!
薬なんか落としていない!私は悪くない
などなど…もう書き出したらキリがないほど罵倒暴言の嵐で…
(これはまだマイルドな方)
これだけ自分が罵られて初めて
あれ…私今まで自分の時間も身体も壊しながら母の世話をしてきたのに、なんで感謝もされずにこんなこと言われなきゃあかんの…?私って母に愛されているんじゃなくて都合のいい家政婦なのか…?
と疑問に思うように。
それから色々調べ、ヤングケアラーやダブルケアラー、毒親のことを知りました
そうしたら今までずっともやもやしながら蓋をしてきた気持ちが溢れて、今まで母に費やしてきた人生は何だったんだろう
とめりめり沈みましたが
自分が普通の生活をしていなかったと気付いた時には主人がいて子供がいて
支えてくれる人が、守る存在がいたからなんとか持ちこたえられた気がします
私は家から出て行かない!
自宅介護を希望する母と、子供の安全を天秤にかけた時、答えはすぐに出ていました
叫び散らかる母を何度も何度も説得し、老人ホームに求める条件を聞き出し
子供を寝かしつけた後、毎日何時間も老人ホームを検索する日々
仕事がない日は老人ホームの見学に行き
検索数は数百か所、現地見学は10か所以上にのぼりました
(おそらく4県ほどの老人ホームは全て調べました)
しかし母は持病があり、頻回の通院が必要だったので、病院と老人ホームの位置や対応可能かなど、条件に合う場所は中々みつかりませんでした
幼い子供を2人か抱え、仕事をしながらの老人ホーム探しはかなり難航しましたが、数か月後なんとか探し出すことに成功
これでやっと一息つける…!
と思ったのですが…そううまくいかないのが介護の現実でした……
それに関してはまた別の記事で